南米三大祭りの一つインティライミとは
ペルーの標高3500mの高地に位置するインカ帝国の首都クスコで行われる
『Inti Raymi』太陽の祭り
このお祭りは、インカ文明の歴史が大きく反映されたお祭りです。
インティライミの背景
インティは、インカの宗教でもっとも崇拝された神のひとりで,
インカ帝国の先住民族は、政治や経済、宗教とすべての事象を太陽と結び付けて、崇拝してきました。
太陽神を祀ることは生活の一部であり、
スペインに征服され、スペイン人征服者やカトリック教会により禁止令が出されても
ケチュア語の言語同様に、太陽神への信仰も静かに受け継がれていたそうです。
お祭り週間
お祭りの1週間ほど前からクスコは毎日セレモニー三昧!
このインティライミ祭は、
一年で最も日が短い冬至の日に行われて、
太陽の神殿にて祭りの宣言が行われたあと、
インカ時代の言葉や服装、踊りを再現するパレードが始まります。
パレードは、サクサイワマン遺跡へ移動したのち、
当時の生活にあった太陽を崇拝する儀式が行われ、
クライマックスは、生け贄のリャマと共に
その年の食物の収穫に感謝をし、
翌年の豊作を願います。
現在は、本物のリャマを生け贄にはせずに、
ぬいぐるみを使っています。
少しお遊戯会の様な印象ですが、大切な歴史あるお祭りです!
【詳細日時】
日時◇毎年6月24日
場所◇太陽の神殿、アルマス広場、サクサイワマン遺跡など。
ついでのお祭り
『corpus cristi』コルプス・クリスティ
インティライミ祭りが終わったら、
カトリックにとって重要な聖体祭が始まります。
町の各所に祀られている15人の聖人・聖徒が
中心のカテドラルに集まり、広場を舞台に盛大なミサを行うものです。