Asia(アジアのお祭り)

【辛いときこそ笑おう!】苦難の過去を笑顔で乗り越えたフィリピンのマスカラ・フェスティバル

わっしょい♪
世界のお祭りを巡る、奇祭ハンターのちよ子(@tailovene)です。

今回はとーってもカラフルで華やかなお祭りに行ってきました☺︎
アジア三大カラフル祭りの一つになることでしょう〜!
(勝手に名付けたw)

そして今回もカメラマンに同行してもらいましたが、控えめにいってめちゃくちゃ最高じゃないですか?!笑
一人旅じゃぜったい撮れない画をたくさん撮ってもらいました☺︎

そろそろ奇祭ハンターチーム作りたいなぁ・・・♡

フィリピンで開催されるマスカラ・フェスティバルとは?

正式名称、
『MassKara Festival
(マスカラ・フェスティバル)』

「微笑みの都市」と呼ばれるバコロドでは昔、
立て続けに街を襲った不幸な出来事から

「辛いときこそ笑顔でいよう、
涙を流すくらいならサンバで踊ろう、
愚痴をこぼすくらいなら声を大にして歌おう!」

という、
ポジティブで前向きな姿勢が反映してされているのがこのフェスティバルの特徴になります。

派手でカラフルなピエロのような装飾、そして笑顔のマスクを被ってのパレードが印象的なマスカラ・フェスティバルです。

マスカラ・フェスティバルの開催日時

毎年10月19日のバコロド市の創立記念日に合わせて、
第3週の週末にかけて開催されます。

今年(2018年)は10月8日から28日の20日間、
開催され、その中でも最終日にかけての3日間がお祭りのメインのスケジュールになります!

空港の出迎えからすでにお祭り騒ぎでした〜!

マスカラ・フェスティバルの開催場所


マスカラ・フェスティバルが開催される場所は、
フィリピンのネグロス島の中にあるバコロドという町で行われます。

マニラ、セブからは国内線で約1時間、
空港から市内へも車で15分ほどと便利な街です。
(※カーニバル期間は道路が規制されるのと渋滞が激しいので30分ほどかかる場合もあります)

日本人からはあまり知名度の低いバコロド市ですが、いくつかの大型ショッピングモールもあって(ユニクロも入っているっ!)想像よりも発展してびっくりでした。笑

観光客のほとんどの割合を占めているのが韓国人。
いつもの「チャイナ?」のセリフよりも「コリアン?」と聞かれることが多くて意外なことだらけの町なのです!

フィリピンのマスカラ・フェスティバルの由来

1980年代、飢餓と貧困に襲われていたバコロド市。

その大きな理由として、サトウキビの生産が主要産業となっていたバコロドですが
「砂糖は果糖が多く含まれているため健康に良くない」とアメリカの発表により、
砂糖市場の価格が大暴落、バコロドは大打撃を受け苦しんだことが始まりなのです。

また同時期には、地元民が多く乗っていた船がタンカーと衝突し沈没。
約700人もの命が失われるという痛ましい事故もありました。

街中が悲嘆する中、市民に元気になってほしいと願い、
『笑顔の祭り』を計画に立ち上がったのが
政府と地元のアーティストたちがなのです。

この相次ぐ不運な出来事から笑顔で抜け出そうと、
作り出されたのがこの『マスカラ・フェスティバル』になります。

マスカラ・フェスティバルのマスク

「マスカラ(MassKara)」とは、
“Mass”が「大勢」、”Kara”が「顔」(スペイン語)という、
「大勢の顔」という言葉で、
"笑顔を表現するため"
の意味を込めた新しく作った造語であります。

また、英語の「マスク”Mask”」ともかけているため、マスカラ祭りは笑顔の仮面がテーマになっています。

フィリピンには300年もの間統治下されていたスペインの影響が今もなお残っていて、
街中にバロック様式の教会や建物が残っている他、
中世ヨーロッパからあるヴェネチアのカーニバルの仮面と、
原色でカラフルな衣装を身にまとい、
ラテンサンバのリズムでダンスを踊る南米のリオのカーニバルの2つの特徴が混ざり合ったお祭りになっています。

マスカラ・フェスティバルのスケジュール

スケジュールは祭りの公式HPでチェックできます。
私が参考にしたのはこちらのホームページです。

が、時間が変更されていることもあるので、地元の人に再確認することをおすすめします。笑
いろんな人に聞いた結果、交通規制を担当しているポリスが一番よく把握していた印象です!

マスカラ祭りの見どころは2つ。
笑顔の仮面を被って、ピエロのような原色の衣装で着飾ったパレードが昼と夜に行われます。

各学校のグループによる子供たちのアクロバットな踊りや打楽器などを用いたマーチングバンドなど、
「マスカラ・フェスティバル!♪」の音楽が耳に残るかわいいダンスパフォーマンスが癒されるぅ!

昼は笑顔のマスクが溢れるストリートダンスコンテスト!

Araneta Avenueの長いパレードは、
Bacolod City Plazaの中央広場へたどり着きます。

私の行ったときはお昼のパレードは14:00〜15:00に開始されました。

日中は30度を超えるフィリピンで、
重みのあるマスクとピエロのような厚手の衣装での長時間と長距離のパレードは子どもの体力でも大変なこと。
子供たちの熱中症対策や演し物のサポートに親御さんは必死です!

Bacolod City Plazaでの座席は争奪戦!
うまく人を塗って中に入りましょうw
最前列席はサポートする人だかりで視界が悪いため、できたら 後方席がおすすめです!

夜はネオンが光るエレクトリックマスカラパレード!

夜のパレードはCapitol Park付近のLacson通り
マスクたちによるネオンで光り輝くエレクトリックマスカラパレードが行われます!
デコられた衣装に変わってまさにパーリーナイト♪

パレードの他にも各スポンサー・協賛の企業が出展している出店巡りもたのしいですよっ♡

試食や試飲はもちろん、
マスカラのマスクが自分好みに作れるブースがあったり(無料)
地元アーティストによるライブコンサートも大人気です♡!

ハイライトは最終日のチャンピオンズパレード!

チャンピオンズパレードはGovernment Centerで。
各学校グループでの採点結果、優勝したマスクたちが最後にダンスを披露します。

バコロド市長やお祭り実行委員会のみなさまの挨拶を経て、最後は綺麗な花火で終了します☺︎

私がオススメする現地宿探しのコツ

まずお祭り期間中の宿泊施設は、1ヶ月前から中心地からどんどんと満室になるため注意が必要です。

宿泊ホテルは主なお祭り会場があるラクソン通り沿いがオススメですよ!

ただお祭り会場に近すぎる宿は、あまりの人混みに電波がダウンしたりという問題に巻き込まれてしまうときも多々あります笑
(Wi-Fiがあれば平気ですが!)

立地と口コミ評価の総合で判断してみてっ🙆‍♀️
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マスカラ祭りの名物料理『チキン・イナサル』

バコロドでまず食べるべきなのが「チキン・イナサル」
チキンのBBQで、街中のレストランや屋台でよく見かける食べ物になります。

お店によって多少味付けは違いますが、
醤油ベースのさっぱりした味に柔らかいお肉がとても美味しいのでぜひ食べてみて下さいね^^

ついでの名物お菓子が「バーキュリオス」
小麦粉と卵と砂糖でできたサクサクした鳩サブレーのような味わいで、つまみ食いにはピッタリです!

まとめ

マスカラ・フェスティバルのマスクは、
悲しみ、辛さ、笑いが入り混じっているような
泣き笑いしているようなピエロの表情によく似ています。

華やかさばかりが目立ちますが、
その裏にある苦難の過去を、そして笑顔で乗り越えようとしたバコロドの人々の頑張りを知った上で参加するマスカラ・フェスティバルはとても感慨深いものでした。

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写真家・矢野拓実

カラフルなお祭りをさらにキレイで色鮮やかな写真で表現してくれた、今回の同行カメラマン矢野拓実(@takumiYANO_)は、
noteではカメラ初心者へのアドバイスやレタッチの仕方などの公開や
カメラ好きが集まるオンラインサロンsalon de photoを主宰しています。(ちよ子もサロン入ってるよ♡)

「みんながカメラを、写真を好きになってほしい」という強い想いが伝わりすぎるステキなカメラマンですっ♪

サービス精神旺盛なnoteとサロンで
私ももっと写真をうまくなりたいと思います!
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