わっしょい( ˆoˆ )/
世界のお祭りを巡る、奇祭ハンターのちよ子(@tailovene)です。
この度は良き縁を頂いて旅人でもあまり行かない、イラクにあるクルディスタン自治区へと行ってきました!(どーーーん!)
砂漠だらけでテロ組織がいる、内戦が続いていて治安が悪い・・・ネガティブなイメージしかなかったイラクだった。
そんなイラクの中でもクルディスタン自治区という、独立を目指す未承認国家が存在することをみなさんは知っていますか?
(私は全く知りませんでした!キリッ)
第2のドバイと呼ばれるほどこんなにも発展していて、
女性が夜出歩けたり、スマホや荷物なんかも置いて出歩けるほど治安がいい場所。
なんて想像もしていなかった〜〜〜!
アルビルに着いたよー🇮🇶
みんなのイラクのイメージとどうですか??日本と同じ、色んな地域があるから
"国"だけで一括りにみてしまうイメージはやっぱり良くないよね! pic.twitter.com/mQqkUORcrP— ちよ子/奇祭ハンター (@tailovene) 2019年3月18日
国のイメージだけで一括りに同じ印象を持ってしまうのは、とてももったいないと感じた場所だったので、
今回は、お祭りの他にも少しでもすてきなクルディスタン自治区とそこに住むクルド人によるお祭りが伝われば嬉しいです!
目次
春の祝祭ノウルーズとは
ノウルーズ(Newroz)とは、国を持たない最大民族のクルド人による文化になります。
ノウ=「day」、ルーズ=「new」と言う意味で、ペルシャ語で「新しい日」。
イラン暦では春分の日(3/21)を「お正月」の意味合いと同じ、
新年のお祝い・春の祝祭としてこの日は国民の祝日とされています。
こちらの暦では、今年2719年となったようです!驚
ノウルーズ当日は家族でピクニックすることがど定番。
日本でいうとお花見なのかな🌸
みんなとても親切で
「こっちこいよー👋🏻😄」とあちこちでもてなしてくれてとても温かい交流ができました🥺💖スパース🙏🏻 pic.twitter.com/JATfFe9V8m— ちよ子/奇祭ハンター (@tailovene) 2019年3月24日
今回渡航したイラクの他にもイラン、トルクメニスタン、トルコ、シリア、などの中央アジア周辺諸国でノウルーズの祝祭が行われています。
(なかでも最も盛り上がる地域はイランです!)
※日本国内でも埼玉県の蕨市民公園にて同日にノウルーズが行われているみたい!
日本語では「ネウロズ」と呼ばれることが多いようです。
ノウルーズ は、イスラム教の行事と思われがちですが、ゾロアスター教(拝火教)の伝統が元となっていて、紀元前6世紀頃に栄えたアケメネス朝よりも前からノウルーズは行われていたのだと考えられています。
各地域全体でみると約3億人近くの人が新年のお祝いをしていて、2009年にはユネスコ無形文化遺産に登録されるほど歴史的にも貴重な行事と認知されているんです!
独立国家を目指すクルド人のノウルーズのお祝いの仕方は、
丘や高台に登って焚き火をし、松明を掲げて練り歩く儀式が特徴的。
この松明の炎は"独立を勝ち取る勝利の火"という願いが込められているそうです。
ノウルーズの開催日時
ノウルーズは毎年日本の春分の日とおなじ、3月21日に行われます。
当日は「自然の日」という国民の祝日になっていて、
家族で春の陽気を楽しんだり、みんなで音楽に合わせて踊ったりとピクニックに出かけることが定番です。
#Newroz celebrations in Halabja
چەژنی #نەورۆز لە ھەلبجە
عید #نوروز من حلبجە pic.twitter.com/xGewX1dED1— hazhar Ghazi (@viphazhar) 2017年3月22日
見どころは前夜祭
松明を掲げて山並木を練り歩く前夜祭は、クルディスタン自治区独特の前夜祭(3/20)の様子になります。
山並木に沿って、遠くの山の形が松明の光でわかるほど。
独立への気持ち(勝利の火)が輝き続ける夜になります。
イラク・クルディスタン自治区への行き方
イラクといえどもクルディスタン自治区は立派に政府が別れているので、ビザも独自のビザを発給しています。
クルディスタン自治区内のみの渡航の場合、30日間であればアルビル空港にてアライバルビザがもらえます!
クルディスタン自治区の玄関口は、アルビル空港となります。
日本からアルビル空港へはカタール経由もしくはドバイ、イスタンブール経由が多いです。
空港情報
アルビル空港到着後、出口ゲートが二つあるのですこし困惑するかもしれません。
・そのまま市内へ向かう方はタクシーを
まず最初に外に出るとすぐに目の前にタクシーとバスが停まっています。
市内から空港までは約1000円ですが、空港から市内へは約2000円ほどらしいです。
・お迎えが来ている方はバスに
現地の方などのお迎えに来てくれる人がいる場合は、停まっているバスに乗りましょう。
どのバスでも2つ目の出口・ターミナルへ向かうシャトルバスになります。
☑︎空港到着出口はふたつ。
•1つ目の出口はタクシーなどダイレクトに市内に行くひと。
•2つ目の出口はお迎えのあるひと。
※1つ目の出口から2つ目の出口へはシャトルバスがあるよ☺︎☑︎バゲージクレーム所のSIMカードカウンターはリチャージのみ。
— ちよ子/奇祭ハンター (@tailovene) 2019年3月19日
ノウルーズの開催場所
今回は、クルディスタン自治区の首都アルビル(Erbil)から北へ120kmほど離れている町・アクレ(Akre)へと向かい、参加しました。
アクレの町を中心に、見渡す限りの山々に皆丘へ登り、日没後は松明を持ちながら下山・練り歩きます!
ئاکرێ؛ کەرنەڤاڵێکی هاوشێوەی نەورۆز بەڕێوەدەچێت pic.twitter.com/9esjNZFRio
— Rudaw (@Rudawkurdish) 2017年9月10日
アルビル市内(アルビル城壁付近)や各地でも規模は小さいですが松明を掲げてお祝いしていたようです〜!
簡単!クルド語のあいさつ
どこを探しても、「OKグーグル」してもなかなか探せなかったクルド語…。
カタコトではありますが、コミュニケーションをとるのにもってこいなクルド語を教えてもらいました〜!
ノウルーズの時に使いたい!「ノウルーズ・ピーロウズ!」
※“ピーロウズ”とは「祝福」を指し、ハッピーニューイヤーという意味になります。
・おはよう「バニバシュ」
・こんにちは「チョニバシー」
・こんばんは「エワラバシュ」
・よろしくね「ホーシュハーラム・バナシーネット」
・元気?「バシー?」/「トチョニ?」
・元気だよ☺︎「バシュン スパース」
・私の名前は…「ナウン…」
・ありがとう「スパース」
・〜好き(I like…)「ハズン ラ〜」
・〜行きたい(I gonna…)「ダムエ ブロン〜」
・行こうー!(Let’s go!)「バブローイン!」
・お腹いっぱい「メンテールン」
・はい/いいえ「バレ/ナー」
クルド語を習ったよ☺︎
こんにちは
私の名前はちよ子だよ
元気?
よろしくね🥳
ありがとうチョニバシー
ナウン ちよ子
バシー
ホーシュハーラムバナシーネット
スパース(クルド語がiPhoneキーボードにもGoogle翻訳にも入ってなくて切ない😢)#はぴログ pic.twitter.com/m3LNtQ8RRX
— ちよ子/奇祭ハンター (@tailovene) 2019年3月19日
とても親切で人懐こいクルドの方々とぜひ交流してみてください!
挨拶だけでもとても喜んでくれますよ( ˆoˆ )/
クルディスタン自治区でのおすすめホテル
今回は滞在のほとんどを友人宅に居候させて頂いたのですが、友人が仕事で家を空ける数日間だけ利用したホテルを紹介しますね!
(サマッド、ムハンマドありがとうー!ゾスパース!!!)
アルビルおすすめのホテル
・中心地へのアクセス・接客◎『Fareeq Hotel(ファリーク ホテル)』
英語堪能のフロントはとても心強く、接客も最高でした〜っ!!
☑︎空港へと市内へも出やすい
☑︎英語が通じる!!!
☑︎1泊5000円ほど
☑︎Wi-Fi強
☑︎ドライヤーあり・バスタオル付
☑︎朝食付き
イラク・クルディスタン自治区で驚いたこと(ツイートまとめ)
巷によるとクルディスタン自治区は
【世界で治安が良いランキング第5位】だそうです🤭✨夜中に女性子どもが歩いてるし、
少し前の日本みたくスマホや鞄を置きっぱなしで出歩くなど…
軽犯罪が最も少ないことを実感しました。こんなに緑に溢れてることも知らなかった🍀 pic.twitter.com/mvl3ATbVlj
— ちよ子/奇祭ハンター (@tailovene) 2019年3月25日
クルディスタンが
日本人に対して驚いたこと😯☑︎めちゃ長生き
(現地では50〜60歳が平均寿命)☑︎相槌が長い
(あぁ〜あ〜ぁ〜、へぇ〜ぇえ〜〜〜)☑︎「きゃー😍目小っちゃ〜い🥰」といって可愛がられるwww pic.twitter.com/QPJrGPezUq
— ちよ子/奇祭ハンター (@tailovene) 2019年3月23日
【逆に私が驚いたクルディスタン生活】
☑︎500mlの水ペットボトルがお通しででる
☑︎Snapchatが大流行り
男性でもクマとか可愛い加工して撮るんだよ🐻🥺
☑︎車は白色大人気
☑︎みんな早食いの大食い
☑︎芸能人気分を味わうセルフィー責め🤳
南米アフリカに負けないくらいダントツでしたw pic.twitter.com/omKbmyd5Fc— ちよ子/奇祭ハンター (@tailovene) 2019年3月25日
北朝鮮のマツタケに続き、
今回はクルディスタンのトリュフを持って帰りますっ✨✨✨こんなじゃがいも🥔並みにゴロゴロ売ってるの衝撃的じゃない??? pic.twitter.com/qzcwjS8Snz
— ちよ子/奇祭ハンター (@tailovene) 2019年3月25日
さいごに
今回はクルディスタン自治区のクルド人によるノウルーズを紹介しました!
クルディスタン自治区以外の地域では・・・
・トルクメニスタンはラクダなどの家畜に美しい装飾を施す
・アフガニスタンでは赤い花束をつけたイマーム・アリーの大きな旗を掲げる
ほかにも乗馬レースなどが行われていたりと様々なノウルーズの祝祭のかたちがあるので
ぜひ他の周辺諸国のノウルーズにも注目してみてください!