Fukuoka(福岡県のお祭り)

真っ黒になった地獄の鬼が練り歩く!久富の盆綱曳き

わっしょーーーい\( ˆoˆ )/
世界のお祭りを巡る、奇祭ハンターのちよ子(@tailovene)です。

スペインのカスカモラスを思いおこすような、
真っ黒になった人間祭り・・・まさかの日本の福岡に見つけました!!

久富盆綱曳きとは?

福岡県の無形民俗文化財に指定されている久富盆綱曳き。

江戸時代から約400年も続く伝統行事で、
地獄に落ちてしまった亡き者をせめて1日だけ綱で引きあげ、極楽浄土へ導こうというお祭りです。

子供たちは全身に真っ黒なススを塗って地獄の鬼と化し、直径30cm・長さ20m・重さ約400kgの大綱を引き上げながら、

「わっしょい!わっしょい!」の掛け声で約3キロほど町内を練り歩きます!

久富盆綱曳きの開催日時

毎年8月14日に固定され開催されます!

久富地区の小学生たちは朝8時から顔や身体中にススを塗り始め、
頭にツノにみたてた縄を巻き、腰にはワラミノを。
地獄の釜番の鬼に大変身してから
午前10時〜11時過ぎ頃の間、大綱を引き練り歩きます。

久富盆綱曳きの開催場所

福岡県筑後市久富にある熊野神社を中心に、久富地域周辺を練り歩きます。

スタート・ゴール地点は、

熊野神社
〒833-0056 福岡県筑後市大字久富

ほかの立ち寄りスポットは久富団地集会場〜徳随寺などがあります。

久富盆綱曳きの歴史

実は、この盆綱曳きは仏教のお祭りです。

練り歩く途中で立ち寄る徳随時では昔、
本堂の落成日に、門徒たちが「目蓮尊者が地獄に落ちた母を綱で引き上げた」という仏教古事が由来となって、

江戸時代初期に、地獄に落ちて苦しむ亡者をお盆の間だけでも、
黒鬼が綱で引き上げ、極楽浄土で食べ物を与える「施餓鬼供養」を模したと伝えられています。

久富地区で毎年恒例の行事になったのは1643年。
前年に大凶作によって、飢饉や病気で亡くなる人が続出し(とくに子どもが多かった様)死者を慰めようと始まったそうです。

まとめ

黒鬼に参加しているのは約60人の久富地区の男児小学生。

ちよ子

みんな、暑い中お疲れさま!
参加してみてどうだった??

黒鬼①

ススを身体に塗るときは冷たくて気持ち悪かった。
でも縄を持って歩くとめちゃくちゃ暑くて、ススが目に入って痛かった…。

黒鬼②

夏休みの楽しい思い出になりました!

その様子はこちら👇

台風前の晴天だったこともあり、炎天下の中重い大縄を引っ張り歩くのはかなり大変!
それを見守るギャラリーも3km歩くとなるとヘトヘトです。

水分補給はしっかりととりましょう〜!

黒鬼が練り歩くルートでは、熱中症対策に地域の人がホースで道に水を巻いてくれてたりしていて、
地域の人たちとの協力で成り立っているお祭りは本当に素敵だなぁと感じました!