Europe(ヨーロッパのお祭り)

ギリシャのロケット花火戦争祭り!教会が祝う危険なイースター

わっしょい\( ˆoˆ )/
どうも♡世界のお祭りを巡り続ける、奇祭ハンターのちよ子(@tailovene)です。

いつも基本的には新しいお祭りを優先してお祭り巡りをしているのですが、
今回はこの春、2度目のリベンジをしに行ったお祭りの話でもしましょうか。

その名も…

ロケット花火戦争祭りっ!

なんと日本からの観光客は私達、
そして関西テレビのメディアの方のみでした!
テレビ局の人にとても珍しがられて取材をされるほどだったので、まだまだこのお祭りは穴場中の穴場のようです!笑

ロケット花火戦争祭りとは?

たまにテレビ番組で見たことある方もいるのではないでしょうか?
まるで戦争のように、ロケット花火をビュンビュンと打ち合うギリシャのお祭り。

一晩で打たれるロケット花火はなんと

6万5千発!!!

全長80センチの長いヤリのようなロケット花火が
キレイに並べられた火薬量の多い発射台にてどんどん点火し、標的に向けて発射していくお祭りです。

ロケット花火戦争祭りの開催日時

毎年3月末〜4月あたり、
イースターの前日の夜に行われます。
(※イースターの日程は毎年変わります)

イースターは日曜日と決まってので、
ロケット花火戦争祭りは土曜日に開催されるということは間違いないです!

ロケット花火戦争祭りの開催場所・キオス島へのアクセス

ロケット花火戦争祭りはギリシャのキオス島という島で開催されます。

そしてキオス島内でロケット花火が打ち合いになる舞台は、
ヴロンダトス村というエリアになります。

ヴロンダトス村内にある、
聖マルコ教会パナギア・エリツィアーニ教会の2つのギリシャ正教会がお祭りのメイン会場となるのです。

このお祭りの開催場所であるキオス島(ヒオス島)は、トルコに近いギリシャの島で人口約5万人ほどのゆったりとした時間が流れる島で、

アテネからの国内線の飛行機で50分、
船では船中泊で8時間ほど。
お隣の国トルコのチェシュメからも
フェリーが1日1便出ていて約1時間ほどの所要時間になります。

めちゃんこキレイな早朝のキオス島の船着場はこちらっ♡↓
https://instagram.com/p/BhdcJbVAh5p/

ロケット花火戦争祭りの歴史

約120年前から始まったこのロケット花火戦争祭りは、実はイースターを祝うお祭り!

なんでも聖マルコ教会とパナギア・エリツィアーニ教会のそれぞれの信者たちが、
「どちらの方が盛大にイースターをお祝いできるか」を競い合ったことがきっかけになったそうです。

大きな音の空砲を鳴らして互いに威嚇しあったり、ついには大砲を持ち出してきたりと徐々に過激になりすぎてきたため、

住民たちが「このままだとさすがにマズくね?」と話し合い、現在のロケット花火に落ち着いたんだとか。(当たり前w)

このロケット花火戦争祭りは、
『聖マルコ教会vsパナギア・エリツィアーニ教会』の対決でしっかり勝敗のつけ方が決められています。

それはお互いの教会の鐘にロケット花火を何発当てられるか(何回鐘を当てられるか)の回数で勝敗が決まります。

当日は緑色のレーダーで相手の教会の鐘を指して、そこに目がけてロケット花火を打ち込みます。

時々ロケット花火が的中して鳴る鐘に拍手喝采!

最終的にどのように決着がつくかというと…
「お互い良い勝負だった!どっちもどっちだったな!」といったなぁなぁな感じで、
「来年こそ決着をつけよう!」と持ち越されるのがお決まりになっているそうです。(そこだけ平和w)

イースターってどんな日?

千葉にある某有名テーマパークでは、
世界的に人気者のネズミのキャラクターがウサギの耳をつけたり、
カラフルなタマゴがあちこちに散りばめられていて
「ハッピーイースター!」と言い合い、
”春の訪れを祝う”行事として浸透していますよね。

もっと詳しく言えば、イースターとは十字架に貼り付けられていたイエス・キリストが3日後に復活したことを祝う宗教的な行事になります。

これを”復活祭”といって、この春の時期はキリスト教徒の多いヨーロッパ各地お祝いしているところが多いですね。

イエス・キリストが復活した日が日曜日だったこともあり、
このイースターこそがキリスト教徒が日曜日に礼拝へ行く習慣を作ったとされています。
実はイースターはクリスマスよりも重要な日とされているのです!

イースターは下記のように毎年日程が変わるのと、西方と東方でも日程にズレがあるので要確認です!!

⚫︎西方教会は、ローマカトリックやプロテスタントなど主に西ヨーロッパに広がった宗派になり、
⚫︎東方教会は、中東などの東ヨーロッパを中心に広がった宗派になります。

ロケット花火戦争祭りが行われるギリシャのキオス島では、
東方教会の日程になるので間違えないように!

西方教会 東方教会

2019年

2020年

2021年

2022年

2023年

2024年

2025年

4月21日

4月12日

4月4日

4月17日

4月9日

3月31日

4月20日

4月28日

4月19日

5月2日

4月24日

4月16日

5月5日

4月20日

ロケット花火戦争祭りには参加できる?

各教会のふもと(茂みのスペース)にてロケット花火の発射台があります。

そこではロケット花火を打ち合う傍で、BBQのお肉やビールなどを片手に和気あいあいでパーティーのような雰囲気でした。
(発射台は、標的とされる教会の鐘とは少し方向がずれているため、相手からのロケット花火による攻撃は少なそう。)

見学する際には飛び火に注意してください!笑

ロケット花火戦争祭りのおすすめの見所3スポット

私が初回、2度目の今回とロケット花火戦争祭りをみたスポットを紹介します!

安全かつ全体を見渡すなら丘の上の教会から

はじめてのロケット花火戦争祭りは、少し小高い丘の上にある教会から眺めてました。
こちらは観光客が多めで、教会の展望台から安全かつロケット花火が飛び交う全体の景色が見渡せます。
この展望台には交通規制がかかるため早めの車移動(タクシー)をしましょう!

見学スペースが広い聖マルコ教会から

教会敷地内に網に覆われガードされた見学スペースが作られています。
真正面から向かってくるロケット花火の迫力はハンパないです!

目の前と頭上を飛び交うパナギア・エリツィアーニ教会から

正面の網のガードのみになるパナギア・エリツィアーニ教会も迫力満点です!
ロケット花火の発射台へも移動しやすいのでおすすめです!

ロケット花火戦争の主なスケジュール

前日から近隣の住民方たちは自分のお家にロケット花火が飛んでくるのを防ぐように網を張ったり、
お祭りのメインでもあるロケット花火と発射台の設営の準備に追われていました。

夜は各教会から聖体のようなものを担ぎ地域をまわる列が登場する、聖体祭が行われます。
この聖体を爆竹や花火で迎えるのはキオス島ならではのスタイルでした!笑

お祭り当日は夜の22時から打ち合いが開始されます。

2018年の今年はかなりのフライングで早い時間から始まっていました!
ロケット花火の打ち合いのフィナーレ終えて午前0時頃に終了します。

あったら便利なもの

基本的に地元の人たちは普段着で、あまり特別な持ち物などはなかったです。

が、ビビリのため町のレンタバイク屋さんでヘルメットのみ、おじさんに頼み込んでお願いして借りました(笑)

そして展望台に行かずにロケット戦争祭りの戦地へ繰り出す勇者たちは、
動きやすい服装、靴、荷物も少なめが良さそうですね!

発射台に向かう人は、暑さと火薬による煙がすごいのでマスクやタオルを持っていくことをおすすめします!

ロケット花火戦争祭りYouTube

ただいま製作中
VR映像はこちら

ロケット花火戦争の翌日

前日の激しい戦争の跡地を再度訪問してみましょう!
大量のロケット花火の残骸を目の当たりにすると、ほんとにバカみたいなお祭りだなぁーと思いますね。(褒め言葉ですw)

午前中のうちに片付けられてしますので、気になる方は早朝はやめの訪問をしてみてください!

キオス島の観光スポット

幾何学模様がインスタ映えのピルギ村


キオス島の南部にあるピルギ村は、村全体の建物が幾何学模様の柄で埋め尽くされてます!
キオス島の伝統の『クシスタ』という模様になります。

迷路のようなおとぎの国のメスタ村


車を少し走らせただけで、ピルギとはまったく違う石造りの村、メスタ。
迷路のような路地作りが特徴的です。

まとめ

通行人や住人たちに多大なる危険と迷惑をかけるお祭りw
日本では決して開催出来ないお祭りでしょう!笑
刺激を求める方、スリリングがお好きな方にはかなりおすすめのお祭りです!