Belgium(ベルギーのお祭り)

【3年に一度開催】ベルギーの猫祭り~カッテンストゥッツ~

わっしょい( ˆoˆ )/
世界のお祭りを巡る、奇祭ハンターのちよ子(@tailovene)です。

今回は奇祭ツアーとしてトリップラーさんのご協力の元、同行者を募集させて頂きました!

女子旅らしくご当地のグルメ巡りからキャッツメイク、パレード待機時間に向けたお弁当作りなどなど♡とっても楽しくて慌ただしく過ぎ去った3泊4日でしたね!

参加ありがとうございましたー♥️

お問合せの中でお断りしてしまった方々はごめんなさい!またタイミング合うとき、ぜひ奇祭ツアーの参加お待ちしております☺︎♪

3年に一度の猫祭り『Kattenstoet (カッテンストゥッツ)』

ベルギーのイーペルという小さな町で3年に一度行われる猫祭り。

正式名称は『Kattenstoet (カッテンストゥッツ)』

イーペルの猫祭りの開催日時

3年に一度、5月第2日曜日に開催されます。

お祭りは開催日の前日からオープニングセレモニーが披露されるなど前夜祭から盛り上がりますよ!

次回の開催は2021年5月9日です!

イーペルの猫祭りの開催場所・イーペルへの行き方

ベルギーの首都ブリュッセルやブルージュから鉄道が走っています。
所要時間は約2時間です。

【周辺諸国から】
イーペルはフランス国境と近い町なので、
パリから鉄道で行くことも可能です。
各旅行会社のパリからの日帰りツアーもでているほどフランス寄りのベルギーの町になります。

イーペル猫祭りのタイムスケジュール

メインのパレードなどは午後からのゆっくりスタートです。
自己流ネコメイクをして朝からテンションあがってましたw

前夜祭

20:15〜22:00

前夜祭では、各ポイントで多種多様な猫たちが大量発生!
猫によるポールダンスや演劇、コンサートなど各所に散らばっているのでイーペル町巡りが一緒にできちゃいます!

資料館や歴史建築物にも無料で入れることができ、敷地内でのパフォーマンスは見る価値ありです♡
参加型のイベントだらけで出演者の猫たちと共演できる楽しみが前夜祭にはありました!

▼2018年前夜祭の猫出没マップはこちら▼

22:00〜

例年ではお祭りのフィナーレとして
繊維会館前の広場にて魔女の火あぶりのデモンストレーションで終演される予定ですが、
今回は前夜祭で魔女のようなカタチにたいまつの火が灯されました!

イーペㇽの猫祭り本番!ニャンとも可愛い猫の仮装パレード

14:15〜15:00

各協賛企業のパレードから始まります!
このパレードはちびっ子たちからとっても大人気!
なぜならキャンディーやお菓子、シャボン玉にボールやエコバッグ、ちびっ子が好きなものはなんでもかんでも降ってきます!笑

15:00〜18:00(45分間のパレード)

このお祭りのメインとなるパレードでは、
ツッコミどころ満載なかわいいゆるキャラを始め、世界的に愛されている有名なネコのキャラクターも登場です!

ミ○フィーかと思われるこのキャラクターは ベルギーで昔から愛されてきたムスティー!

およそ15,000匹(人)の猫たちのパレードです!

魔女や猫の登場、そして魔女狩りをする村人たち。
イーペルの歴史に沿った内容(戦争時や貧しかった時代)をパレードで表現し、音楽に合わせて猫の動きを真似るダンスに魅了されます。

可愛いだけでは許されません!
昔の魔女狩りや猫殺しに犠牲になった、魔女や猫たちが怒りを露わにし化け猫と化した山車も登場します。
二度と繰り返してはいけない歴史ちうことをお祭りを通して後世に伝えています。

パレードのフィナーレは全長50メートルを超える
黒猫の王様シープルと、
白猫の王妃ミネケ・プスの大きな山車が登場します。

シープルとミネケ・プスは、
町の人々と猫たちが共に平和に暮らせることを実現してくれる存在だと言われています。


この2匹の猫の山車の登場で、会場も一気に最高潮な盛り上がりをみせパレードはフィナーレを飾るのです♪

が!

2018年から新キャラが登場!

どうやら女王のミネケ・プスが5匹の子猫ちゃんを出産した模様!※写真他2匹います。
5匹のうち1匹の名前はなんと「neko」
日本語呼びが採用されていて嬉しいですねっ!♡

今年、女王は出産後で疲れているためパレード出演はお休み。産休に入りました!とのアナウンスが…笑
かわりにミネケ・プスと写真が撮れる仮設ブースが建てられ、みんな記念写真を撮っていましたよ^^

産休にはいった白猫の王妃ミネケ・プス

幸福のネコ投げ

18:00〜

かつて猫にネズミの番をさせていた繊維会館。
魔女狩りと共に多くの猫が犠牲となった場所でもあります。

世界遺産としても登録されているこの繊維会館で、
1938年から幸福になれる猫投げ(ぬいぐるみ)が行われるようになりました!

鐘の音に合わせて赤と白のシンボルカラーの服を着た道化師が、繊維会館の鐘楼に登場します。道化師が鐘楼から、何十匹と大中小と黒猫のぬいぐるみを観客を煽りながらポンポン投げます。

落ちてくる猫のぬいぐるみをにキャッチした方は、良い事があると言われているんです♡

ネコ投げはパレード終了後、大勢の人達が流れてくる他、ぬいぐるみ合戦は大人気ない大人がたくさんいます!
貴重品やケガには十分に注意しましょう!

猫投げでゲットできなくても売店で購入できます♡

魔女裁判と火あぶりの刑

20:00〜
魔女と疑われた女性と裁判官が、昔の魔女裁判を再現する演目がマルクト広場で、魔女役の女性の悲痛な叫びと共に多くの藁や木を積んだ上に、魔女の人形(マネキン)を燃え盛る炎の中に入れ、火あぶりの刑のデモンストレーションを熱演し、終演する。

火あぶりで幕を下ろす予定でしたが、2018年は(前夜祭で行われたため?)開催されませんでした!

猫パレードのコースと撮影ポイント

S=パレードスタート地点、G=パレードゴール地点

※赤ピン打っている場所が繊維会館になります。

有料観客席以外での
▼奇祭ハンター推し!無料撮影ポイントはこちら▼

■第一次世界大戦で亡くなった方に捧げられているメモリアルゲート(Menin Gate)付近
こちらはバーケードもなく、狭い道を進んでくるので出演者との距離がとにかく近いっ!
カメラ目線のサービス多々あるポイントだと思います。
イーペルの可愛い建物と門をバックに写して…💓個人的にお気に入りのポイントです!

■繊維会館前の有料席のその横
歩道から広場へと一気に道幅が広がるのと、有料席とマスコミカメラもあるのでパレードの猫たちのパフォーマンスに期待できます!
繊維会館の塔をバックに撮ってもいいかもしれませんね♡

意外と1時間前〜30分前なら前方の場所取りは余裕でした♪
パレードコースも長いので他にも公園の縁道など穴場がありそう…!

イーペルの猫祭りの悲しき背景

この猫祭り。
いまでは猫好きがたくさん集まるとても楽しい内容のお祭りになっていますが、実は背景には悲しい歴史があるんです。。

開催地のイーペルは、12〜14世紀ほど毛織物の生産地として有名でした。
この毛織物をネズミから守る為に、多くの猫が飼われたそうです。

やがてヨーロッパ中に壊滅的な被害をもたらしたペストという疫病が大流行。
実際にはネズミが原因のひとつでもあることがわかったこのペストの流行は、当時は魔女のせいだと罵られ、イーペルでは魔女狩りや魔女裁判が続け様に行われるようになりました。

このとき多くの人が、異教徒の疑いを晴らすために生きた猫を塔の上から投げ落として殺したそうです。
こうして魔女の遣いとして信じられていた”猫”も犠牲となり、その後一年に一度『猫の水曜日』に生きた猫を投げ落とすという厄落としの行事が1817年まで続きました。

時代が変わり、今では猫や魔女の疑いをかけられた人達を悼むため、
猫のぬいぐるみを落とす形で1938年より現在のイーペル猫祭りが始まったのです。

猫好きにはなんとも耐えられない真実ですね!
心が痛い!たまらニャい!(ToT)

ベルギーで意外だったこと

ここで残念な(?)お知らせです。
ベルギー滞在中はリアル猫には一匹も遭遇しませんでした!
野良猫を見かけないのも殺処分ゼロ!を掲げるベルギーならではの常識のようです。
可愛い猫ちゃんたちはお家の中で可愛がられてる様子♡

そしてそして!
みんなのキャッツメイクで埋もれていくんだろうな、という予想をはるかに裏切られて楽しめた!猫メイク…っ!

地元の人と交流したい方やパレード出演者からのカメラ目線が欲しい方、現地メディアに取材されたい方・・・ヒゲだけでもやる価値アリですよ♡

ぜひ猫メイクの準備もしてお祭りに参加してみてください♡

【新】ベルギー土産